恭加の部屋

アラフィフ・シングルキャリアガールの日々を綴ります

独女は好かん 今どっきーの若者

今日の相棒は、何て呼ぼうかな?
キャイ~ンの天野くんに似ている。
天野くんにしよう。


天野くんはカレと同じ商社なのだ。
カレが転勤で帰ったあと、入れ替わりにはいってきた。
34歳独身。
私の好きなメガネ男子なのだが、なんかイマイチなんだよね。


もうそろそろ2年も経つのに、ほんと売れないのだ。
カレのあと、天野くんになってから
ほんとカレの商社は年々売り上げが下がってきた。
私はカレの商社の売り上げトップだったが
最近はそうでもない。
カレのあと、責任者になったキムタク風イケメン君は
よく頑張ってくれているが、
キムタク風イケメン君だけが一人ではどうにもならない。
前はカレとこのキムタク風君の二大巨頭でやっていたけど、
今はカレのあとの天野くんが、
てんでダメなので、仕方ないと思う。


私は最初は知らない土地から来たばかりだし
優しくしてあげていたが、
あまりにもとろい仕事ぶり、
通勤時に電車のホームで出会っても無視など
最近、見てるだけでイライラしていた。


正直、カレはイケメンだったし、
女心、特にマダムの心をつかむのはうまかった。
奥様は、つい、よろ~となっていたのだ。
まあ、見た目は仕方ない。
生まれ持ったものだしね。


でも最近、私は思うのだ。
見た目がさえないヤツは、やはり冴えない。
天野くんは、見た目も雰囲気も、なんかダサダサで
ぼわ~んとしている。
仕事でも、天野くんにアフターを依頼した。
私は数社の商材を、毎日違う人を乗せて動く。
色々は発生する商談、商品の手配などは
もうそのときの商社の担当者に投げたらまかせる。


アフターを依頼したとき、
天野くんはお客様にも言った。
「一週間くらいかかります。」と。
でも、もうすでに10日以上過ぎていた。
窓口は私なので、お客様は当然ながら私に連絡してくる。
「恭加さん、こないだのあれ、できてる?」
そういえば、天野くんは何もいってきてないな。
私も他のことで、イベントもあったし忘れていた。
「商社に問い合わせてみますね。そうですね
 もう一週間経ってますね。
 申し訳ございません。」
で、電話をしたら、私のライバルノラちゃんが出た。
そして、すぐ、そのアフターの商品を持ってきてくれた。
要はもう出来ていたのに、
天野くんは忘れていたのか、忙しかったのか、
とにかく連絡がない。レスポンスが遅いのだ。


今日も一緒に出てるのに、そのことはもう
天野くんの中では終わっているのか
なんにも言ってこない。


私はそのことを、運転しながら隣に乗っている天野くんに言った。
「そういうのってね。私から連絡しないともってきれくれないの
 おかしくない?
 悪いけど、私はそればかりじゃないのよ。
 前の○○○さん(カレ)は、できたら自分から
 連絡してきてくれてたわ。
 あなたはそういうとことがトロイというか、ダメなのよ。
 だからセールスの人信用がつかない。
 やはり、自分たちのところを売ってもらおうと思ったら
 信頼してもらえるように、自分からコミュニケーションを
 とるぐらいじゃないと、だめよ.。」


でもなんか反応が悪い。


「あなた、○○○さん(カレ)は、あなたと一緒で、
 来たときはお客さまもつかなくて、売れなかったみたいだけど
 すごく努力して、売り上げはキムタク君も抜かして
 トップになったのよ。
 あなた、キムタク君を、今に見ていろ、俺が抜かしてやるとか
 思うくらいじゃないとだめなのよ。
 ○○○さん(カレ)はいつも言ってたわ。
 男は40歳になるまでに、ある程度、上にあがってないと
 そこ止まりで、永遠にペーペーで終わるって言ってたわ。
 カレは38歳のとき、責任者で赴任してきたけど
 あなた、あと4年で、○○○さんと同じとこまで行く自信あるの?」


ずっと黙って聞いていた天野くんが口を開いた。
「正直言いますと、僕は別に出世したいと思ってませんし、
 今のままでいいと思ってるんです。」


何ですと?

「給料、上がらなくていいの?」

「どうせ、僕らの会社は安月給ですし、
 別に今の生活で、困ってるわけでないし・・・」


私は呆れた・・・。


「そんな考えだから、あなた仕事が甘いし、
 進歩がないわけね。
 私、そんな考えの人は嫌いだわ。」


たぶん、私みたいなおばさんに嫌われてもいいと思っているだろうけど・・・。


「私はね、バブルのちょっと前の入社だったけどバブルになって
 消費する楽しさを知っているわ。
 だからお金はいくらあってもいいと思ってる。
 マネージャーになったのも、試験を受けなくてこのままだったら
 女性なんていつまでも安月給なのよ。
 私は女だから、上っ面はへらへらしていたわ。
 でも心の中で、絶対、男どもに負けない。
 試験に受かって、給料を上げるわと思って頑張ってきたのよ。
 営業成績がよくないと、試験も受からないしね。
 お金がほしかったわ。だから試験も勉強して一発で受かったのよ。
 給料は10万以上上がったわ。
 でも、あなたはそう思わないから、欲がないからだめなのよ。」


どう思ったかしらないが、
いつまでもぼーっとして、向上心も、好奇心もない。


他の商社のセールスの人は
自分のところの商品を売ってもらいたいから、
まずは自分を売り込んでくる。
こないだの関西系もそうだし、
49歳独身君もそうだ。


天野くんは自己開示もしないけど、
人に対して興味がない。
お客様の顔と名前も覚えない。


給料泥棒だわ。
でも、今の若い人ってこんな人が多いのかもしれない。
早く帰れないといやです。
出世しなくていいので、家庭を大事にしたいとか・・・。
家庭を大事にするために稼ぐのが男だろうが・・・・と
独女は思います。
でも天野くんも見た目もイマイチだし
全くモテません、モテないのは当たり前だと思う。


カレはこんな天野くんとは大違い。
ほんと売り上げに対して、執念もあったし、
ガツガツしていた。見た目は涼し気にしながらも・・・。


そこがよかった。大好きだった。


今度の大きなイベントにはカレや天野くんの上司にあたる
偉い人がくる。
私、たぶん、その偉い人にモノ申しそうだ。
「○○○(カレ)を異動させてすみません。
 その代わり、こちらで一番優秀な天野をよこしましたと
 言われましたけど、どこが優秀なんですか?
 一番、優秀なのがこのレベルなんですか?
 ○○○(カレ)さんくらいのレべルの方を入れてくれないと
 私、もう御社の商材は、売れないと思います。」
って・・・。


私も何様のつもり?って思われるかもしれませんが・・・。


若者よ、もっと、欲だせよ。
競争社会なんだよ、世の中は!


と言いたい。